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2010/01/01
スパル・フォレスターラリーレイドT1について
やはり百聞は一見に如かず、写真で池町/細野組がドライブするフォレスターの詳細を報告する。少々マニアックなレースカーの詳細であるので興味があれば写真と合わせてご覧いただきたい。
写真左はフレームワーク。モノコックを分断しながら三角形状にパイプを組んでいき、剛性感あふれるフレームを作っている。ダカールに限らずオフロードに区分される四輪の競技では、このロールゲージがゆがむと即リタイアを宣告される。丈夫なだけでなく、ある程度のしなりも持たせないとクラックの原因となるから、エンジニア達は3DCADで強度計算をしながら設計と製作している場合が多い。
写真右はボティーシェルをかぶせた状態であるが、スパル製のボクサーエンジンが、いかに低い位置に搭載されているのかが分ると思う。このエンジンの上にインタークーラーとオイルクーラー等が設置される。エンジン部品で最も重量がかさむのがクランクなので、この位置が低いとクルマ全体の重心が下がり、クルマの安定性が増し、シャープなハンドリングに貢献する。それとルーフの巨大なインテークの秘密はこの後に。
写真左で画面の上に見える電動ファンがついているのがラジエター。運転席の真後ろにある。先に述べたルーフの巨大インテークから吸い込んだフレッシュエアをここに導き、コンピュータと連動し、マニュアルでも操作可能な電動ファンを介し、緻密な水温をマネージメントをしている。ムダな熱を吸着した空気はリアから効率的に排出されるようになっている。黄色いベルトはタイヤを止めておくためのもの。リアハッチをあけるだけでタイヤを取り出せるので、万一パンクした場合でもスムーズに対処可能だ。
写真右はサスペンション。基本的にリーザーバータンク付きのロングストロークタイプをダブルで、A形のアンダーアームにピロポールで連結されているのが分る。アッパーはより強固なようにフレームにボックス状に組まれたフレーム部に結合。かなりタフに仕上げてある。このように重量物をすべてホイールベース内に納め、ギュッと中身の詰まった構造を持ち、燃料を搭載した状態でもドライバーの腰下の辺りに重心がくるようにすべてが調律されて組まれている。
コックピットの写真をみるとこれがラリーレイドのクルマとは思えない。テスト時のミッションはシーケンシャルミッションだったが、本番車輌ではH形のドグミッションだという。素早いシフト操作より耐久性と信頼性を取ったものと考えられる。それとコ・ドライバーにも見やすい補助計器類には、ECUと直結したコントローラーもある。WRカーのそれと同等。
T1仕様の凄さが少しでも伝われば幸いである。(井上)
投稿者 ikemachi.net : 2010/01/01 11:35
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